就労継続支援B型事業所 alleyとは
長い間自宅にいると、男性の場合は“ひきこもり”とみられる一方で、女性は“家事手伝い”と捉えられ、支援の対象ではないと判断されることが少なくありません。本当は助けを必要としているのに、誰にも気づかれず、制度のすきまに取り残されてしまうのです。
彼女たちの多くはこれまで普通教育を受け、社会の中で「普通でいたい」と望んでいます。外見やコミュニケーションでは障害がわかりづらく、一般的にイメージされる“障害者像”とは異なるため、困難や生きづらさが見過ごされやすいという現実があります。一歩踏み出したい気持ちはあるけれど、不安や恐怖がつきまとい、何かをやろうとすると他の人と同じようにできないことがある…その経験が「やっぱり自分はだめだ」という自己否定につながり、さらに社会から遠ざかってしまう。そんな負の循環が彼女たちを長く苦しめてきました。
アリーは、そうした女性たちが安心して社会とつながり、次の一歩に向かっていける場所です。ほんの少しの理解とサポートがあれば、彼女たちは社会の中で力を発揮できます。私たちは、一人ひとりが持つ強みを丁寧に見つけ、安心して働ける環境や働き方につなげていきます。どんな仕事であっても、自信と誇りをもって働けること—その多様性を大切にしています。
またアリーは、地域を大切にしながら、地域と共に歩み続ける場でもあります。地域の中でその価値を見過ごされがちな伝統文化に光を当て、岐阜の伝統産業である和傘の制作補助や地域の魅力を伝える宿泊施設の運営に取り組んでいます。地域の中で役割を担い、自分の存在が社会の役に立っていると実感できる経験は、「他者から認められる機会」そのものです。働きたいと願う女性が、しっかりと工賃を得ながら働き、一般的な仕事とは比較のできない伝統文化や地域に関わる仕事を通じて、揺るぎない矜持をもつことができる——それがアリーの目指す姿です。
ここは、ひっそりと生きづらさを抱えてきた女性たちが、再び社会の中で息をし、自分らしく生きていく未来へつながる場所です。

一般社団法人サステイナブル・サポート
代表理事 後藤 千絵





